月3回コースでしたが、本当に濃厚な気づきと学び連続でした。
今回はシェイクスピアの台本で台詞やプロローグを使用しました。
参考した作品は「ロミオとジュリエット」「じゃじゃ馬ならし」そして「ハムレット」。
私は仕事で「ロミオとジュリエット」をやりましたが、今回のワークショップを
通して面白くなってきた同時に後悔の気持ちが強くなってきました。笑
もっとあのときにこのワークショップがあればよかった!!ってね。
時代の背景で手話表現も変わってきます。
よくありがちだったのは例えば、「お城」。
日本人はそのまま、日本城の「お城」と表現しますが、
シェイクスピアの時代はヨーロッパ風のお城を表現しなければなりません。
それから、小田島さんが訳したプロローグ
「花の都のヴェローナに、
勢威をきそう二名門
古き恨みがいまもまた、
人々の手を血にぞ染む。
かかる仇より生まれたる
不幸な星の恋人よ。〜」
このプロローグの最初の1行目、「花の都のヴェローナに」。
「花の都」で手話翻訳したら2つパターンの表現がありました。
1)美しいお花がたくさん咲いている街のイメージ
2)人々が賑わった街のイメージ
この二つの意味が違うことはおわかりでしょう。
「花」がある、ないだけです。
日本語力によってまったく違う意味になります。
そう、日本語から手話へ翻訳する作業は本当に面白いです!
本に載ってる日本語文字が浮かび上がり、ダンスしながら絵になって
いくようでもう一つの世界を導いてくれる。そう、手話(視覚)の世界に。
そして、手話で表現の良さが際立つ芸術であることがわかります。
そんな面白いワークショップがあっというまに終わってしまい、物足りなさを感じて
参加者たちより「時間が足りなすぎる、もっとやって欲しい!!」と嬉しいお言葉を頂きました。
このような手話翻訳のワークショップはなかなかないので参加者たちも大変ためになる時間
だったのではないでしょうか。
企画者の私が言うのもあれなんですが、本当に内容が濃すぎて贅沢な授業でした。
ずっと学びたいです!!!ほんまに!
手話翻訳の力の重要さに痛感した経験でした。
参加して下さった皆さま、本当にありがとうございました。
【授業の風景】


