生きて愛して
本のタイトルです。
著者は仲川文江さん。彼女の両親はろうで手話通訳活動しているバイタリティーの
溢れた女性です。
この本を読んで仲川さんのイメージから思うと正義感が強く、自分から茨の道へ
飛び込む強い女性だと思いました。
実際にお会いしましたらその通りの人でした。笑

この本はヒロシマで被爆したろう者の証言を活字にしたお話。
昭和20年代の聞こえない人たちは今のようにちゃんとした学校へ通う人は
大変少なく、日本語もならないままで過ごしてきた方々が多い。
なので、取得した手話も自己流に近いためひとりひとりの違う手話から日本語を
直して文章を起こす作業はとても大変!骨を折れる作業だったに違いない。
仲川さんが曰く、被爆者のろうたちの手話は大変魅力的で日本語を遙かに超えた
言葉でそれに合った日本語を探すのが大変だったと。
きっと現在に見ない大変美しい手話だったのでしょうね。
これが日本語と手話の違いなんですよ。この辺がまだ理解されていない方々がいる
のは残念です。
15人のろう者にインタビュー。
中にはひとりのろう者に2年もかけてインタビューしたようです。

私の拙い質問に対して真剣に話して下さった仲川さん。

インタビューの途中でガールズトーク(?、笑)が入り、私たちが似ているとわかって
盛り上がったところです。椅子から飛び上がるほど嬉しかった私。
すてきな人生の先輩が居るとこっちも励みになります。

最後に仲川さんを囲んで写真撮影。(左 金子真美さん、仲川文江さん、私)
仲川さん、お忙しい中貴重なお時間を割いて下さってまことにありがとうございます。
また、お会いしたいです。
この「生きて愛して」の本は聞こえない人たちもひとり1冊は持ってもいいのではないか。
いや、必要ではないか。
聞こえない先輩たちがいたお陰で今の私たちがいる、いろんな道を作ってくれた
先輩たちに感謝を込めて。
もし、ご興味があったらぜひ1冊!
本の購入先 生きて愛して 仲川文江
そして、8月にサイン アート プロジェクト.アジアン企画で原爆手話朗読劇を公演
しますのでそちらもよろしくお願いいたします。
写真提供 まめ