年末に実家でまさこ母と二人で年越しそばを作るために台所で立つ。
畑から取った食材が溢れた台所で母・娘でいろんな話をする。
「あそこの●●さん、ガンで危ないらしい」
「まったく、お父さんは何もしてくれないんだ!」
「太極拳ならっているんだよ〜」(ポーズを見せる)
20年前だったら、話す度に「発音が違う!もう一度言って!」と
怒られながら発音を直して話す日々だった。
これだと逆に話したくない気持ちになるよ。だって、話が進まないんだもん。
お互いに歳を取ったんだね。
今じゃ、「健康」テーマで語り合っているんだもん。爆笑
まさこ母はもう60代後半に入ったんじゃないかな?
それでも元気じゃ!
楽しい会話の中でこれから自分の声で歌ってみたいんだと話したら
まさこ母の奥の目がキラッと光る。
まさこ母は地元で歌おう会のボス。
昔から歌うことが大好き。マイケル・ジャクソンから演歌まで幅広い!
まさこ母は鼻息を荒くして
「ちょっと、ドレミを歌ってみて!」
「え、ドレミの歌?わかったよ。ド〜レ〜ミ〜」
「あ〜〜〜違うね!こうよ、こう!ド〜レ〜」
さっきまで野菜を炒めていた長いお箸を指揮棒の代わりにして
左右振る。しかも目を瞑って・・・。あの、野菜が焦げてしまうんだけど。
延々と歌って30分後、飽きてしまい、待ちくたびれた父も台所へ
ちょくちょく割り込んで「ご飯まだ?」と。ネコみたい。
まさこ母は得意な分野になるともう本気モードになる。
ありがたく歌の練習させていただいた。
おかげで美味しいおそばも出来上がった。
2012年のそばは「ドレミの年越しそば」
味はそばのハーモニー。
噛めば噛むほど和太鼓のようなリズム。苦笑
娘と一緒にドレミを歌ったせいでまさこ母は次の朝も
CDをかけて歌っていた。後ろ背中を見たらとても気持ちよさそうに
身体を左右動かしながらリズムを取っていた。気持ちよかったんだね。
「ほんまに歌うのが好きなんだなあ〜。なんの歌を聞いているのかな?」
まさこ母が手にしていたCDを見たら最新の「エグザイル (Exile)アルバム」だった。
「・・・・まさこ母よ、どこを目指しているのですか?」

デビュー舞台公演のポスター。
すっげええ、自分の足、どんだけ短いのっ!!