それは大女優・小川真由美の一人娘が描いた母の実像。
父は去年亡くなった俳優・細川俊之。

小川真由美といえば、「積み木くずし」に出演した母親のイメージしかない。
不良になった娘の暴力をジッと耐えて戦う母親を演じていたが・・・
この本を2〜3ページ読んだら、見事に真逆だった。
もう、すべてがドラマみたい。
こんなことがあるのって。驚き、信じられない連続。
ページをめぐればめぐるほどはまってしまう。まさにポイズン!
小川真由美は占い依存症ですべて占い通りに行動しているため、周りの人たちが
振り回され、付き人やスタッフ何人も去って行く。
でも、娘はそうもいかない。ほんまにかわいそう!
まだ子供だった娘にご飯を食べさせてやらないまま放置したり、まさにネグレクト
状態であった。お金持ちの家なのにお金がないわけじゃないのに、そんなの平気で
出来る母親ってなんなの?って。
倒れている娘をみて「まだまだね」って言うお母さんって正気なの?
普通のお母さんではない、狂気なお母さんと40年間も一緒に過ごした娘は
相当精神的にやられてしまうのは当たり前です。
この本を読み終えた時、一瞬、小川真由美にポイズンされた気分になる。
冷静に母親を分析して書けたことには大変だったかと思いますが、
この本を出して正解じゃないかなと思います。
昔、アメリカの大女優・ジョーン・クロフォードの娘(養女)さんも
狂気だった母親を本に描いて出版した例もある。このこともこの本に触れている。
彼女は体が弱かったため、子供が出来なかった。彼氏だった弁護士より赤ちゃんを
見つけてくれてやっと養女出来たのだ。
しかし、彼女は自分の優しさをアピールする目的で養女を貰い、虐待を行っていた。
まだ観ていないが、映画化にもなった。
昔はこういうクレイジーな大女優って結構いたんじゃないのかな?と
思いましたね。