「 「愛は沈黙を越えて」をテレビで観たことがある?」「そのビデオ持っている?」と聞きまくっていた。
みんなはほとんどこう言う。
「うん!知っているよ!「愛は静けさの中に」でしょう!持っているよ!」
・・・・違うってば!!「愛は沈黙~」だよ!ちゃんと聞いてよ!
ってな感じで繰り返しながら・・・・やっていたら余計に空しくなってしまった。
みんな・・・・・そんなに知らないのか・・・・悲しいっ!!
この「愛は沈黙を越えて」はアメリカで1985年制作したテレビ番組です。大変評判がよくてエミー賞を取った作品。
私が高校卒業してから2年後、NHKで流れたテレビドラマでかなり話題になりました。
私はまったく知らなくて演劇団の団長アリスから録画したビデオを観せて頂いたのだ。もうカルチャーショックというか、初めてアメリカの手話をみて「美しい!」と感激した記憶がある。
その時に私はこの大きな運命に出合ったことをまだ気付かなかった。
この物語はろう者の両親を持った聴者の娘が主人公です。話せない両親のために小さいときからずっと通訳してきました。彼女が幼い時、弟が亡くなって彼女は葬儀屋さんと棺桶の交渉しなければなかなかった。このときが彼女の中でずっとトラウマになり成人になったとき、両親に怒りや悲しみをぶつける。それまでずっと両親の通訳という役目を背負い、彼女にはそれが重荷でした。最後にろう者の両親と娘がお互いに理解し合った瞬間が涙ものです。
そのろう両親の役を演じている俳優はとても有名な方。
ママ役はなんと「小さき神のつくりし子ら」でモデルになったサラ役を演じてトニー賞を獲ったフィリス・フレリッチさんです。このテレビドラマ制作日を観るとおそらくBroadwayで小さき~の舞台が終わった次の仕事だと思う。
パパ役はエド・ウォーターストリートさんでアメリカのデフウエスト(劇団の名前)のボスです。4年前ぐらいにホリプロダクション主催でやったサインミュージカル「Big River」をプロデュースした劇団です。
そう、これを観た5年後になんと自分がちいさき神のサラ役を演じるとは思ってみなかった。なんという運命だろう。
すごい俳優を演じたこの「愛は沈黙を越えて」がどうしても観たくて観たくて演劇の仲間に聞きまくったのだ。私は途中で諦めるタイプではないので根気よく粘りながら?いろんなところへプッシュしたおかげでなんと見つけたの!!演劇仲間のアチャコの上司?がゴミの中から宝発見してくれた!!ありがとう!!
ようやくそのドラマを観ることが出来るなんて感激!映画ではないのでもう再放送しないし、ビデオレンタルは無理でしょう・・。
早速ダビングしてもらい、その日の夜観たら・・・・
初めて観たときの感動が甦り、最後は涙で観れませんでした・・・・。やはり親子の絆はいいものですね。世界中共通しているテーマでもあります。
それにフィリス・フレリッチさんの手話、魅力的ですが、映像スタイルで手話が切れていたりしてもったいなかった。
とにかく、この「愛は沈黙をこえて」が観れてスッキリ!!爆笑!
お陰様で夜は快眠です。